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つながる「ウィルパワー」と「嫌われる勇気」と「ZERO to ONE」



この1年間で読んだ書籍が、一つの線でつながった。

 ピーター・ティールの『ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか』

新しい何かを作るより、在るものをコピーする方が簡単だ。
おなじみのやり方を繰り返せば、見慣れたものが増える、つまり1がnになる。
だけど、僕たちが新しい何かを生み出すたびに、ゼロは1になる。
人間は天から与えられた分厚いカタログの中から、何を作るかを選ぶわけではない。
むしろ、僕たちは新たなテクノロジーを生み出すことで、世界の姿を描き直す。
それは幼稚園で学ぶような当たり前のことなのに、過去の成果をコピーするばかりの世の中で、すっかり忘れられている。
本書は、新しい何かを創造する企業をどう立ち上げるかについて書かれた本だ。

 

 

 

ここから私が汲み取ったのは、誰かの敷いたレールの上を必死に競争した先に新しい何かがあるわけではないということである。勇気をもって人と違うことをして、0から1を立ち上げる。そこに独占市場・ブルーオーシャンがある。それでも人は競争をやめられないのはなぜか。その点に触れられているのが『嫌われる勇気』だった。

 

 

 「アドラー心理学」では「承認欲求」を否定している。「誰かに褒められたたい」、「誰かに勝ちたい」という欲求は際限のない欲望を生み、究極的に人を幸せにはしない。それよりも、「誰か(共同体)の役に立ちたい」という感覚に従って貢献していくことが幸せを手に入れる方法なのである。日本の学歴社会に始まる競争社会で、不幸になっている人をたくさん見ているなかで、この主張はとても腑に落ちた。そして私はここから「ナンパ」と「副業」を『ゼロ・トゥ・ワン』と『アドラー心理学』の文脈に置き直すことができた。さらに今年に入って、さらにその延長線上に「意志力」という概念と出会えた。

 

ロイ・バウマイスター(心理学者)は、意志力の科学の最重要キーマンだ。
「意志力=筋肉(意志力は筋肉のように疲労し、また鍛えることができる)」をはじめ、

・意志力の源泉は一つだけで、そのエネルギー量には限りがある。
・意志力をすぐ強くできる方法がある。
・大切なのは、いかに意志力を温存し、使わないようにできるかだ。
・頭のなかのサルを追い出す。
・計画を立てるだけで、実行しなくても効果がある。
・クリアな意思決定ができるタイミングがある。
・「絶対やめる」ではなく、「あとでやろう」と思うとやめられる。
・先延ばしをふせぐコツがある。
・インターネットを活用して、自己コントロールをラクに高める方法がある。
・一つうまくいけば、あらゆる面に及ぶ。

 

 結局、0から1を生み出される、人が敷いたレールの上にあえて乗らないためには、強い意志が必要なのだ。だから、頭で分かっていてもパワーがないと実践できない。そのための手法を教えてくれるのが意志力という概念だった。

 要は、満員電車に揺られて、怖い上司にノルマを課され、12時に牛丼屋の行列にならび炭水化物でお腹を満たし、睡魔と戦いながらアホなクライアントと何時間もMTGし、与えられた宿題でサービス残業し、帰宅したら一日が終わり、土日は家族のご機嫌取りに終わるような日常から抜け出すためのテクニックである。

 ということで、今年もしっかり人から嫌われて0から1を生み出していこうという所存であります。